書いて、並べて、思考を整理する。|作句ノート

俳句の種をノートに書き留めながら、俳句の型に整えていく、という人も多いと思います。
頭の中で考えていることを表現するためには、ぐちゃぐちゃに、気兼ねなく、思いつくままに自由に書けるノートが必要だと句具は考えます。

そこで、「紙に書いて俳句をつくることが好き」という人のために、いつも連れて歩きたくなる、軽やかでシンプルで、自由度の高い、“俳句のためのノート”をつくりました。

■作句ノートの表紙は全5色

風合いのある質感が特徴の表紙は、少しだけ厚みをもたせて、外で手に持っていても書けるものを選びました。
クラフト紙をベースにした、どこか使い込んだような色と質感が特徴の表紙に、白でさりげなくロゴを印刷しています。

■ライン一本、シンプルなノート

ノートの中面は、至ってシンプル。
罫線やグリットに邪魔されず、創造力を自由に膨らませることを重視し、線と点の組み合わせによるガイドラインを一本のみ、上部に入れています。
基本的には、点ではなく線の部分を「俳句を書くところ(=定位置)」として定義してみました。

上段は、日付や兼題などのメモに使えるので、いつ、どこで、どんなテーマでつくったのかなどを記録できます。

線の下は自由に使えるフリースペースですが、句具として、様々な使いかたを考えています。

■たとえば、こんな使いかた

あくまで一例ですが、俳句をつくる時は右のようなイメージ。
俳句の種になりそうな言葉をたくさん書きながらアイデアを書きなぐりつつ、定型にまとまってきたタイミングで、一度、この“定位置”に書いてみます。
迷子になりがちな完成句も、居場所を与えることで見逃しにくくできそうです。

左は、できあがった俳句を並べて、投句するものを決めているところでしょうか。
ガイドラインを目安に書けば、罫線がなくても俳句を等間隔で書き並べることも可能。
並べて比較したり、句の左右にある余白を使って推敲をすることもできます。
句が完成したら、句の上段に印をしておくほか、投句先をメモしておくと、見返したときに便利です。

罫線やグリットのノイズのない、真っ白な紙面で作句や推敲をしたいと考えた、句具オリジナルのガイドラインです。

■書きやすくて、裏抜けしにくい紙

そしてもうひとつのこだわりが、紙質です。
作句ノートには「菁文堂手帳用紙」を採用しています。

手帳と向き合って100年、老舗手帳メーカー「菁文堂」が、自社で独自開発したという「薄くて書きやすくて、裏抜けしにくい紙」です。

紙の表面は、すべすべとした、どこかしっとり感のある風合い。ペンが軽やかに走ってくれるので、頭の中で考えたことをサラサラと書き留めるのにぴったり。
書きやすさに加えて、万年筆でしっかり書いても裏抜けしにくいのが特長です。
日々持ち歩きたくなるような、軽さ・薄さを追求しつつ、書き心地や裏抜けのしにくさにもこだわりました。

■スマートで強度が高い、ミシン綴じ

作句ノートは中綴じ製本なので、ホチキスをパチンと止める一般的な綴じ方もできたのですが、あえて「ミシン綴じ」製本に。

ミシン綴じは、ノートの開きがよく、どのページを開いてもパタンと開きやすいので、ノートの製本に向いていると思います。

見た目もかわいく、糸の風合いもとても良い感じになりました。
ホチキス止めに比べると強度が高いのも特長のひとつです。

■持ち歩きたくなるサイズ感

文庫とほぼ同じくらいのサイズ感ながら、幅は広めの120×150mm。
全80ページで厚みは3.5mm、50gという軽やかな設計です。
歳時記と一緒に、毎日持ち歩きたくなるサイズ感を目指しました。

ノートの表紙カラーは、春・夏・秋・冬に新年をプラスしてイメージした、全5色展開で、それぞれの名前には「花筏」「薫風」「月暈」「凍雲」「初凪」と季語をあてました。
5冊を季節ごとに分けて使うことで、前年の同時季の自句と比較しながら、句作に励むこともできます。

作句ノート中面のガイドラインについての詳しい説明や、使用例などについて、こちらの記事(note)でも紹介しています。